「いつも決まって右だけこる」
「マッサージしても、また同じ側だけ戻ってくる」
そんな経験はありませんか?
これは偶然ではありません。
体には、ある「クセ」が刻まれていて、それが毎回同じ場所に負担を集めているのです。
筋肉は「使い方」を記憶する

私たちの体は、毎日の動作の中で「もっとも楽に動けるポジション」を探し続けます。
そのポジションが定着したものが
いわゆる「体のクセ」です。
右利きの人が右手を使いやすいのはわかりやすい例ですが、
実際はそれほど単純ではありません。
デスクワーク中の顎の位置、スマートフォンを持つ手、足を組む向き、、、
こうした日常の何気ない習慣が、
体の左右のバランスを少しずつ変えていきます。
肩こりの「場所の固定化」は
筋肉そのものの問題というより、
体が特定のパターンを覚えてしまうことで起きます。
一時的にほぐれても再発するのは、このパターン自体が変わっていないためです。
左右差の3つの主な原因
よく見られるパターンとして、大きく3つあります。
①利き手・利き腕への偏った負荷
利き側の肩甲骨周囲筋は常に優位に動くため、拮抗筋(ブレーキ役の筋肉)も常に緊張を保ち続けます。
②骨盤・体幹の傾きに伴う代償動作
骨盤が傾くと、脊柱と肩甲帯が逆方向に補正します。
片側の肩が慢性的にすくんでいる場合、原因が骨盤にあるケースは少なくありません。
③呼吸パターンの非対称性
心臓や肝臓など、内臓の位置はもともと左右で違います。
そのため呼吸のたびに動く肋骨も、左右で動き方が変わりやすい。
また内臓が疲れると横隔膜がかたくなり、それが姿勢のゆがみにつながることもあります。
「なぜか片側だけこる」という人には、こうした内臓との関係が隠れていることがあります。
「同じ側だけほぐす」が通じない理由
こりを感じる部分だけを治療しても変わらない理由は
「原因が別の場所にある」ことが多いからです。
こっている筋肉は被害者に過ぎず
加害者は骨盤の傾きや対側の筋力低下、
あるいは呼吸の浅さかもしれません。
左右差を本当に変えるには、
①なぜその側に負荷が集中しているかを特定し
②原因部位へのアプローチ
③日常動作のクセの修正
——この3つが揃って初めて変化が生まれます。
「また同じ場所がこった」と感じるとき
それは体からの「別の場所を見てほしい」というサインかもしれません。
さいごに
「また同じ側がこった」——そう感じたら、ちょっと立ち止まってみてください。
こりの場所が毎回同じなのには、理由があります。
利き手の使いすぎ、骨盤の傾き、呼吸のクセ。
こっている側だけをほぐしても繰り返すのは、原因が別の場所に隠れているからです。
なぜいつもその側なのか、一度一緒に確認してみましょう!

