今日はちょっとマニアック、でも実はすごく身近な話を。
朝起きたときに腰が痛い、特に背中の下の方、脊柱のあたりがズーンと重だるい…。
そんな経験、50代くらいになると「あるある」じゃないでしょうか。
「年のせいかな」「寝具が合ってないのかな」なんて思われがちですが、
実はこの“朝だけ腰が痛い”症状、肝臓が関係していることがあるんです。
肝臓が「腫れる」ってどういうこと?

よく「肝臓の病気=肝臓が腫れる」ってイメージがあるかもしれませんが、
実は肝臓って、ちょっとした刺激にも「腫れる(張る)」傾向があるんです。
でもMRIやCTで「肥大してますね〜」とか
「血液検査で引っかかる」、とかいうわけではない。
それでも、触ってみると右の肋骨の下あたりに、ググッと抵抗がある。
健康な状態よりも“パンッ”と張ってる感触があるわけですね。
これ、放っておくと腰だけじゃなくて、他の不調にもつながる可能性があるんです。
肝臓が張ると、なぜ腰にくるのか?
さて、問題はここから。
肝臓が張ってくると、血流の流れがスムーズじゃなくなってきます。
すると、肝臓に入る門脈(お腹の静脈の幹線道路みたいなやつ)に逆流が起きる。
で、その影響がじわ〜っと背骨の近くまで波及してくるんです。
椎骨(背骨)の中を流れる血液のルートにも渋滞が起きて、
その周辺にある神経や靭帯をじわじわ刺激してしまう。
それが「背中や腰が痛い・足がしびれる」という症状に現れる、というわけです。
なぜ「朝だけ」なのか?

ここ、不思議ですよね。
でもこれにはちゃんと理由があって、
寝ている間って、血液の流れがすごく緩やかになるんです。
特に椎骨静脈叢という血流ルートは、寝ているときは「呼吸」だけがポンプ代わり。
だから、うっ血が起きやすくなる。(呼吸が浅い人はさらに)
朝目覚めたときがそのピーク。
痛みとして現れるのはそのタイミングです。
でも、起きて動き出すと、筋肉の動きで血流が再び流れ始めるので、
「だんだん楽になる」というパターンになるわけです。
肝臓って「お酒」だけじゃないんですよ

肝臓っていうと、つい「お酒飲みすぎて肝臓悪くした〜」みたいな話になりがちですが、
実はもっといろんな役割をしています。
食べたものから吸収された栄養や、薬、油、ホルモン剤、毒素…
ぜんぶ一回、肝臓を通って“処理”されてから心臓に戻っていくんです。
つまり、肝臓がちゃんと働いてないと、
体のいろんな場所で「未処理のゴミ」がたまりやすくなる。
たとえば
- 口内炎が治らない
- 睡眠が浅い
- 朝からなんだかやる気が出ない
- のどがイガイガする
- 太りやすくなった
また筋膜や神経に関連して
首や肩・腕・手に問題が生じる可能性があります。(特に右側に多い)
色々なところに影響を与えている臓器なので
様々な症状がじわじわ出てくるんです。
「朝だけ腰が痛い」あなたへ
というわけで…
不調のある方「朝、腰が痛いけど、動いてるうちに治るから、まあいいか」
って放っておくの、もったいないかもしれません。
それ、肝臓のケアで変わるかもしれませんよ?
お酒控えめなのに肝臓が?と思うかもしれませんが、
食べ物、生活リズム、ストレス、ホルモン…ぜんぶ肝臓の仕事に関わってます。
体はちゃんとサインを出してくれています。
「腰が痛い=腰が悪い」じゃないケースも、あるんですよ〜。
興味があれば、お気軽にご相談くださいね。
「まさか肝臓だとは思わなかった!」って言う方、多いです


