暖かくなってきた札幌ですが、
皆さんお元気でしょうか、おおにしです
突然ですが、あなたにとって痛みとは?

- ケガをした時のアラーム
- 体の異常を知らせるサイン
- 動きすぎた結果
もちろん、どれも正解です。
ただ、痛みはそれだけではありません。
医学の世界(国際疼痛学会(IASP))では、痛みはこう定義されています。
「実際の組織損傷、または潜在的な組織損傷に関連した、不快な感覚的・情動的体験」
わかりやすくすると
痛みは、体が傷ついた時に出るサインです。
ただし、実際に大きな傷がなくても痛みを感じることがあります。
さらに痛みは、体だけでなく「不安」や「ストレス」など心の状態にも影響されます。
つまり痛みは、単なる“体の故障信号”だけではなく
- 不安
- ストレス
- 記憶
- 緊張
- その時の状況
こうしたものが絡み合って、「痛み」という体験を作っています。
だから、
「不安な時ほど痛みが強い」
「夢中になってる時は痛みを忘れる」
これも気のせいではなく、脳と神経の働きとして起きています。
痛みには「3つのタイプ」があります

| 分類 | 特徴 | 身近な例 |
|---|---|---|
| 侵害受容性疼痛 | 体の組織が傷つき、その情報を知らせている痛み | 打撲、捻挫、筋肉痛、炎症 |
| 神経障害性疼痛 | 神経そのものが傷ついたり誤作動している痛み | 坐骨神経痛、帯状疱疹後神経痛 |
| 心因性疼痛(痛覚変調性疼痛) | 脳や神経の感度異常による痛み | 慢性腰痛、線維筋痛症など |
お知らせは「読んだら置く」ことも大切
”痛みは体からのお知らせ”です。
でも、お知らせを確認しすぎることにも危険があります。
最新の疼痛科学では、痛みへの過度な注意や恐怖が、痛みをさらに増幅させることがわかっています。
「また痛むんじゃないか」「動いたら悪化するのでは」
そういった思考が、脳の痛み処理回路を過敏にし続けるのです。

この悪循環が、急性の痛みを慢性化させる大きな要因のひとつです。
お知らせは確認する。
でも、確認したら置く。
痛みというシグナルを無視するのではなく、正しく受け取ったうえで、必要以上に恐れないこと。
それが痛みとの健全な付き合い方の第一歩です。
なぜ「痛みの見極め」が大事なのか?
もし、捻挫(侵害受容性)で悩んでいるのに、神経の痛み止めを飲んでも……おそらく効果は薄いでしょう。
これは、
“エンジンが壊れているのに、ずっとタイヤを修理している”
ような状態です。
つまり、
「どこで、何が起きているのか?」
原因と対策が一致して初めて、回復への道が開けます。
さいごに
今回お伝えしたように、
痛みは「心と体」が複雑に絡み合っている場合があります。
痛みは、ただ消すものではありません。
体があなたに伝えようとしているメッセージです。
まずは一緒に、その原因を整理してみませんか?

