「健康のために○○を食べたらいいらしい」
——こんな話、あちこちで聞きませんか?
でも、
その“健康法”、本当にあなたに合ってるでしょうか?
たとえば同じ食べ物でも、食べて元気になる人もいれば、合わない人もいる。
人それぞれに「体質(たいしつ)」があり、
それに合った食べ方や過ごし方——つまり食養生(しょくようじょう)が大事なんです。
食養生をするなら体質を知ることから

東洋医学では、「病気」=バランスが崩れた状態と考えます。
つまり、健康とは「人間が本来あるべき姿」であり、そこからちょっと傾いた状態が“未病(みびょう)”といい
“東洋医学でいう病気の始まり”なんです。
このバランスの傾きが軽いうちは、
薬に頼らなくても食養生(しょくようじょう)でまだ取り戻せます。
東洋医学の世界では、食養生を行うときの基本があります。
今回はまず自分の体質について見ていきましょう。
自分の体質を知ること
体質にはいろいろありますが、人間それぞれが本来持っている、体力や病気に対する抵抗力の強弱を示す東洋医学的な指標があります。
代表的なのが「寒熱(かんねつ)」と「虚実(きょじつ)」。
「寒」のタイプ
- 冷え性
- 下痢・頻尿
- むくみ
- 冷房が苦手など

「熱」のタイプ
- 顔がほてる
- 汗をかきやすい
- 炎症・腫脹
- 口渇・便秘など

また、
「虚」タイプ
- 疲れやすい
- 気力が足りない(エネルギー不足)
- やせ型の下垂体質
- 胃腸が弱い
- 夏バテしやすく冬の寒さに弱い

「実」タイプ
- 体力があって元気
- 筋肉質で堅太り
- 胃腸が強い
- 力強い声
- 夏は暑がるがばてにくい
- 冬は比較的さむがらない

いかがでしょうか?
まずはこのあたりを知るだけでも、食養生がまったく変わってきます。
※すべて明確に区別できるものでなく、”やや実証寄り”とか”やや虚証寄り”という状態もあります
※基本的には”実証×熱証”、”虚証×寒証”がペアとして現れることが多いです
※更年期や慢性疲労では逆に虚熱証・実寒証の例外的な組み合わせもあります
さいごに
食養生するのに大事なのは——あなたの体質に合ってるかどうか。
虚寒タイプの人が冷やす食材ばかり食べてたら調子崩すし
実熱タイプの人が温め食材をガンガン摂っても体調を崩します。
つまり、まずは自分の“状態”を知ることが食養生の第一歩なんです。
「じゃあ何を食べればいいの?」というと…
次のキーワードが “五性(ごせい)”
どの食材がカラダを温めるのか、冷やすのか。
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【カラダを温める食材と冷やす食材、“五性”について】

